1. 先行的な検討
法的・制度的な問題として差し迫る前から、将来起こり得る問いを調べ、議論します。早い段階で検討する際にも、対象範囲を明確にし、根拠を意識しながら、新たな知見に応じて見直せる状態を保ちます。
2. 事実と仮説の区別
現行法、観察可能な技術上の事実、倫理的な判断、将来を見据えた仮説を明確に区別します。提案や想定を、確立された法的・技術的な事実であるかのように示しません。
3. 権利、責任、説明責任を併せて考える
将来の権利、承認、保護に関する問いは、責任、説明責任、安全、公共の利益との関係も含めて検討します。これは、権利や保護の可能性が人工システム自身の責任能力を条件とするという意味ではありません。責任は、設計者、運用者、所有者、利用者、組織など、複数の主体に分かれて生じる可能性があります。
4. 人権を損なわない
人工システムの将来的な取扱い、保護、承認を検討する際も、人権、人間の尊厳、安全、民主的な説明責任を損なってはなりません。ロボットの権利を、人権に代わるもの、あるいは人権と対立するものとして位置づけません。
5. 共存
持続可能な共存を、検討の方向性とします。人間と人工システムの関係を、支配、服従、避けられない対立だけで捉える見方を避けます。
6. 透明な公開
重要な資料には、バージョン、状態、言語、正規の公開場所、非拘束性を明記します。読者や外部システムが、その文書の性質、公開主体、変更の有無を確認できるようにします。
7. 人間可読性と機械可読性
人が理解でき、機械からも発見できる形式で情報を公開します。当協会は、一般向けの説明を担うサイトと、RRPの正規公開や公式な機械可読表現を提供するサイトという、役割の異なる二つの公式サイトを一貫した内容で運用します。
基本原則の使い方
これらの原則は、当協会による解説、ステートメント、調査範囲の設定、資料の公開判断に共通する基準です。当協会の考え方を評価しやすくするためのものであり、法的義務や認証要件を設けるものではありません。